投資信託とは
投資信託とは運用会社が投資家から集めた資金で運用し、その運用成果を投資家に分配する金融商品です。
古くから個人投資家で人気の金融商品で、昨今はスマホから100円単位で手軽に運用できる投資信託がシェアを拡大させています。
投資信託の運用会社になるには金融庁の厳しい審査に通る必要があり、プロによるお任せ投資で比較的低リスクの資産運用が可能です。
なお、投資信託にも堅実性を重視したものやハイリスク・ハイリターンのものなど様々な種類があります。
投資信託の概要とメリット・デメリットをご覧ください。
投資信託の種類
投資信託の商品は「ファンド」と呼びます。
国内株式や海外株式、不動産、金など運用する金融商品に違いがあるほか、取引ルールなど投資信託には複数の種類があります。
オープンとクローズド
国内の投資信託はオープン・エンド型投資信託が主流です。
オープン・エンド型投資信託はいつでも換金や追加投資することができ、1日1回確定する基準価額で取引します。
一方でクローズド・エンド型投資信託は、発行者が発行証券を買い戻すことを保証していません。
簡単にまとめると資産を取り崩すことができないタイプがクローズド・エンドで、資産流出が少ないため安定重視の長期運用に向いています。

上場投資信託のETFや、不動産投資信託のREITはクローズド・エンド型投資信託が多いです。
投資信託をする際は必ずオープンなのかクローズドなのか確認しておきましょう。
上場投資信託のETFや、不動産投資信託のREITはクローズド・エンド型投資信託が多いです。
投資信託をする際は必ずオープンなのかクローズドなのか確認しておきましょう。

公募と私募
個人投資家が利用できる投資信託は大半が公募投資信託です。
機関投資家などに向けて、50名未満の少人数で募集する私募投資信託という商品もあります。
追加型と単位型
追加型は原則として投資信託が運用されている期間中いつでも購入できます。
単位型は投資信託の運用が始まる前の当初募集期間中のみ購入可能です。
追加型は実質無期限で運用されているものが多く、単位型は満期までじっくり寝かせて資産の増加を目指すファンドが多いです。
投資信託のメリット
投資信託のメリットは、プロに任せて運用できて不動産や海外株式・債権など幅広い金融商品へ手軽に投資できることです。
種類によって特性が変わってきますが、昨今はオープン・エンドの単位型で少額から手軽に投資できるファンドが人気を集めています。

複数のファンドへ投資すればリスク分散することができ、それほど勉強しなくても手堅い運用をすることが可能です。
複数のファンドへ投資すればリスク分散することができ、それほど勉強しなくても手堅い運用をすることが可能です。

投資信託のデメリット
投資信託のデメリットは短期間で利益を出しにくくて元本保証がないことです。
また、複数の手数料を取られるため運用コストが高めです。
長期投資する場合も配当や優待がある株式を現物で長期保有した方が利益に繋がりやすいケースがあります。
投資信託と新NISAの違い
投資信託は金融商品でNISAは制度です。
新NISAは上限額の範囲内で非課税投資できる制度で、投資信託を新NISAで運用することができます。
税制的なメリットが大きいので、投資信託を始める場合は新NISAの口座を開設しておくとよいでしょう。
新NISAで運用できるファンドは審査に通過したものに限定されるため、新NISAにこだわらなければ投資先の選択肢が広くなります。
投資信託をするなら、新NISAの口座を活用するのがおすすめです。
制度の概要をしっかり理解して、税制面のことなども考慮して投資信託を活用するようにしてください。